事業内容等
俳句・連句研究誌「獅子吼」の発行
俳句や連句の日頃の実作の成果の発表(幹事同人の伊吹集、維持同人の鵜舟集、一般会員の踏青、同人・一般の枠のない一つ葉集)だけでなく、以下のような内容を掲載しています。
主宰(道統)の句鑑賞・英訳、近世女性俳人を読む、城の文学紀行、連句講座「連句を巻こう!!」、中森康之先生(豊橋技術科学大学教授)による「徹底解読!支考『俳諧十論 』」、小塩卓哉先生(歌人・中京大学客員教授)による「定型のリング」、ステージ8(注目会員の新作8句、不定期)、 鵜舟集と「踏青」の鑑賞「余光余波」、「踏青」の会員による鑑賞、難読語コーナー、主宰による「鴻々園雑記帖」、主宰日誌、支社句会活動報告など。
創刊は大正8年。当初は季刊、昭和23年より月刊、現在に至っています。 平成31年に創刊100周年を迎え、令和4年8月号で通算1,000号を達成しました。
書籍の発行
獅子門では、道統の指導のもと、会員自身の編纂により書籍の制作にも取り組んでいます。
「支考 俳句歳時記」
(赤尾タイプ印刷,「支考 俳句歳時記」刊行委員,2014)
句会、正式俳諧など
現在、関東から九州まで20の支社や支部がそれぞれ句会を月に1回のペースで開催している他、連句の実作も行っています。
作句力の向上を図るため、 不定期ながら研修会も開催します。
また、獅子門で管理する獅子庵は岐阜市の史跡、道統継承・文台継承の立机式(りっきしき)や毎年の芭蕉忌・支考忌などに執り行う獅子門正式俳諧(しょうしきはいかい)は岐阜市の無形民俗文化財、正式俳諧会席用具 は、岐阜県の重要有形民俗文化財にそれぞれ指定されています。
正式俳諧について
道統継承・文台継承の立机式(りっきしき)や毎年の芭蕉忌・支考忌などに執り行う獅子門正式俳諧(しょうしきはいかい)は、「五条式」「饗󠄀應の掟」のもと、執り行なわれます。
進行は、翁像出座、燭点火、挿花の後、執筆が出座し連句の付合を進めます。花の句を経て挙句に至り、連句を巻き上げます。
巻き上がった巻および短冊に認めて持ち寄った手向句を、吟声で披露します。最後に焼香をして終了となります。
配役には、着帳、執事(しゅじ)、挿花、提給、執筆(しゅひつ)、吟声の各役、および連句を巻く連衆(会衆)などがあります。
会席用具として、文台、翁像(芭蕉像)、掛軸、花台、燭台、香炉、香合、念珠、供物、花器、丸盆、剪定鋏、懐紙、袖懐紙、硯箱(硯、小筆、硯水)、水引などが用いられます。